更新日:2024年9月9日
Arrival Noticeに記載してあるチャージ(支払項目)は省略して記載されていることが多いので、 何の費用が発生しているのか分かりにくいことがとても多いですね。 しかも同じ内容でも船会社によって言い方が変わったり、新しいチャージが新設されたり。。
今回は、よく登場するチャージの名称を紹介していきたいと思います^^
項目が多いので日本に到着する前に発生する費用を今回は紹介していきます。
◆ O/F(OCEAN FREIGHT/オーシャンフレイト) (海上運賃)
基本的な海上運賃。通常この金額に下記のような費用が別途請求されます。
◆ BAF(Bunker Adjustment Factor/バフ)(燃料割増料・燃油サーチャージ)
船会社によって呼び名が異なることがあり、EBS (Emergency Bunker Surcharge)、
FAF (Fuel Adjustment Factor/ファフ)もよく使用されます。
飛行機に乗るときにも登場する燃油サーチャージですね。
◆ LSS(Low Sulphur Fuel Surcharge) ”2020.1.1より適用”
ISOCC(IMO SOx Compliance Charge)と記載されることもあります。
船の運航に使用する重油から排出される硫黄酸化物(SOx)を減らして、環境への負荷を
軽減させることを目的とした費用です。
◆ Peak Season Surcharge(ピークシーズン割増料)
季節的に貨物量が増え、混みあっている時期に追加的に適用される費用です。
◆ CAF(通貨変動割増料金)(Currency Adjustment Factor/カフ)
為替の変動によっておこる損失を補填するために適用される費用です。
円高によって発生する損失補填料金はYAS(Yen Appreciation Surcharge/ヤス)の記載が
されることもあります。
◆ CAC(CONTAINER ADMINISTRATION CHARGE)
コンテナの長期的な保守業務に必要な費用です。
類似の費用として、CMC(Container Management Charge)、
EQMC (Equipment Management Charge)、IP(INSPECTION FEE)があります。
これらはコンテナ品質管理・点検費用として運送全体を通してコンテナの管理にかかる費用です。
◆ CIC(Container Imbalance Charge)
日中航路では輸出入量の差が大きいため、輸入で使用した空のコンテナが日本には 集まりやすく逆に中国では不足するという不均衡(インバランス)が起きています。
そのため中国側のコンテナ不足対策として発生している費用です。
◆ SYS (System Charge/システムチャージ)
日中航路で発生する中国側の輸出者が支払いをしないため日本側の輸入者が負担する費用です。
場合によっては、一度輸出者に金額負担について交渉をした場合がいい場合もあります。
◆AFR(Advance Filing Rules)(24時間ルール)
9.11の後、テロ対策のため国際的な物流セキュリティを強化するために貨物の積み荷目録を 出港の24時間前までにを提出することを義務付けたことに対して発生する費用です。 アメリカ税関で適用されたものは、AMS (Automated Manifest System)と呼ばれます。 ~~~ ページが新しくなりました! 博多港での通関に関してお気軽にご相談ください。 >こちら